今年も年賀状の季節がやってまいりました。
宛名印刷はどうしても専用ソフトが楽なので長年「楽々はがき」というソフトを使っておりますが、今回ちょっと思うところあったので記事にします。
結論:選べないけど使えないことはない

先に結論を書いておくと「2026年」としての送受信記録は残せませんが所詮送受信の一覧なので使えないことはないです。「1990年」にしておいて、これは2026年の分だということだけ利用者が認識できていればそれで済みます。
印刷するときも「送記録をつける」のところで1990年など設定できる年にしておけば記録は残ります。
それは前提として今回の現象について以下述べていきます。
送受信記録の設定で2026年が選べない
年賀状や暑中見舞いは年に一度なので各年ごとで誰に出した誰に受け取ったという記録を残しておくことができます。
これは次年の発送を決める時にとても便利なので、まずはこの設定から行うのが恒例になっているのですが今回「2026年の年賀状」を設定しようとしたところトップの画像のよう「1990」年になってしまいました。直接入力しても2025で打ち止めになってしまいます。
これは酷いバグだなあと思いながらもどうにもならないので検索してみたところ記事がいくつかヒットしました。
公式の回答は非常に素っ気ないです
▪️Q住所録の一覧で、希望する年の送受記録が表示されない
https://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=054730
以下、2件は検索して見つかった回答です。
▪️2026年送受記録の設定ができないのですが、どうすれば良いのでしょうかhttps://www.justanswer.jp/software/tnwn4-2026.html
▪️楽々はがき2021(MAX)で、来年の年賀状を作成しようとしたのですが、「送記録」が2026に進みません。
https://www.justanswer.jp/computer-internet/u0h1y-2021-max-2026-2025.html
2017という古いバージョンはともかくとして、4年前の2021年発売の最新版でも同様の現象が起こるということ。
そして不具合ではなく「仕様」であるということ。これはさすがに問題あるのではないかと。
一応、ソフトウェアのサポートとしては「3年間」を明示しておりますので、すでにサポート期間は過ぎているわけです。それでもこうして回答しているのは評価できますが、じつはこのアプリケーションは2021の「MAX」を最後にリリースされていないのですよね。すなわち「楽々はがき」としてはこれが最新版でこれ以上のバージョンアップはできないということになっています。
じつは私もMAX正規ユーザなのですが、これのダウンロードも販売後3年間しかできなくなっており、あろうことかダウンロードデータを無くしましたのでPC入れ替えの時に最新版にできず昔買ってCDメディアのある2016を仕方なく使っているというような現状でした。お恥ずかしい。
とはいえ、これも正規ユーザであることはいくらでも証明できるわけですからインストーラのダウンロードくらいさせてくれてもいいよなとは思っています。
まあ、そこは企業としての製品の管理コストもあるでしょうし、そもそもそういうルールを承知して購入しているわけですから素直に従うわけですが、今回「2026」が入力できないというのはまたちょっと違う問題に思えます。
どういう「仕様」なのか
先のQ&Aサイトでは以下のような見解が示されていました。
現状の2021版では、送記録が2026年に進めないのは「ソフト仕様上の制限」の可能性が高いです。
年賀状作成・送付履歴管理を継続するなら、最新版への移行が最も安全で確実です。データ移行も可能なので、過去の記録を引き継げます。
先述通りでMAXは最新バージョン(しかも販売終了)なので「最新版への移行」という解決策は使えないわけですが、そもそも選択肢の制限数でもなさそうだし、たかだか発売から4年後の数字だしフリー入力でも不可という「仕様」というのがどうにも納得できません。これは意図的な制限なのではないかと。
なぜ2025なのか
バージョン2016の時代からすでに2025年までしか選べない作りになっていますが、この根拠がまずわからない。.jsrという楽々はがき独自の住所録の「仕様」と言われればそれまでですが、この数字は正確なタイムスタンプに影響するようなものでもなくあくまで送受信年の記録なのでフリーテキストでもいいくらいなデータなはず。そこにわざわざ制限を設ける意味がよくわからないです。
再度言いますが、サポート期限は「楽々はがき2021(MAX)」という最新版であっても2024年で切れていますし、販売自体も2025年4月で終了している製品です。なので2025年12月現在で使えなくなってもべつに文句は言えません。でも単純にアプリケーションの「仕様」として、とくに意味があるとは思えない2025年で打ち止めにするという理由がわからないというお話です。
年賀状ソフトのニーズ
そもそも「年賀状ソフト」のニーズがどこにあるかというと、やはり宛名印刷がメインだと思うわけです。とくに企業で導入している場合は年賀状や暑中見舞いだけではなく日常の郵送業務のための住所録として利用されているケースが多いと思います。当方も賀状や請求書の印刷で便利に使っておりましたので毎年追加される干支デザインテンプレートなどは必要がなく、それゆえにアップデートはしていませんでした。2021の時はダウンロードコンテンツが割引価格だったとさすがに2016はそろそろ使えそなくなりそうだという危機感で購入しただけです。(結局無くしましたが)
なので毎年バージョンを更新して売り出しても購入層はデザインテンプレートを使う層ではないかと思われます。
さらにいうと楽々はがき2021(MAX)に至っては最終バージョンということなので干支も全て収録しており、購入した人は今後12年くらいは使えると期待していたのではないかと思うわけです。そこまで時代が経ってOSに対応できるかどうかは難しいところなので実際に使うかどうかはべつとして気持ち的には。
https://www.justsystems.com/jp/products/rakuraku/
ご要望の多かった十二支すべてを収録で、毎年お使いいただけます。
2021年9月の製品リリースでこう書いてある以上は、売る側も「気持ち的には」2022年〜2033年まで干支一周分「毎年お使いいただけ」るような仕様にしておいてほしかったです。
使えないわけではない
冒頭の「結論」でも記したとおりで、それほど重要な「時間」という意味合いのデータなわけでもありませんので利用者さえわかっていればそのまま使い続けることはできそうです。
ただ、何度も書きますが発売後3年でサポートの切れた製品でもありますので、今後郵便番号からの住所の検索など最新の情報には当然なりませんしWindows11のアップデートで動かなくなってもまったく文句は言えない状態ではあります。
そうした意味では今年のこの機会に他社製アプリケーションへの乗り換えを検討するのもありではないかと思います。その際肝心なのはスムースな既存住所録データの移行ということになりますので、ここは互換性をよく確認しての購入をお勧めします。難しいと思ったら我々のような地元のPCサポートにご相談いただければと思います。
サブスク時代のアプリケーション
今回は自身で利用しているアプリケーションということで楽々はがきのお話になっていますが、Office等でもバージョンアップのスピードに企業がついていけていない実態があると思っています。Officeはいまでも買い切りだった時代の2016、場合によっては2010や2013などが搭載されたノートPCが使われているケースも稀にあります。バージョンアップをお勧めするものの「使えてるから…」と言われてしまえば、そこにコストをかけてくださいとは言いづらいものがあります。
アプリケーションのサブスクリプションが主流になりつつありますが、やはり企業様からは買い切りで可能な限り長く使いたいという「本音」を伝えられることが多いです。
ソフトウェア開発にはコストがかかることも当然わかっていますし、古いものをいつまでも使いつづけることのリスクも当然把握していますが、ちょっと強制的なバージョンアップが増えてきてしまっているのではないかという気がしています。
利用者のことをもう少し考えてもいいのではないかと、今回はそんなことを考えさせられる一件でした。
余談:Wordの差し込み印刷
年賀状ソフトの話に戻りますと、宛名印刷だけならじつは大抵のPCにインストールされているOffice製品「Word」の「差し込み印刷」機能を使うことでも代用が効きます。正直ご家庭用ならこれでも十分かなと思ったのですが、今回試しにMicrosoft公式の宛名面テンプレートをダウンロードしてみたところ、もろもろ問題がありました。
Microsoft公式のハガ宛名面印刷テンプレート
https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=11177
まず目につくのはテンプレート開いてデフォルトのままの住所ですね。

縦書きテキストの中で住所の区切りが横棒になってしまっています。
いま開いているのがmacのwordだからかもしれませんが、これが差し込みレコードごとで自動解決できないと実際には利用できません。
また縦書きテキストボックスの幅は自動で変更できるように設定できても位置がずれます。
「右端固定で左に伸びる」というような設定ができなかったので3行以上になった場合に拡大できない。またExcelのセルのように「縮小して全体を表示」の設定もできないので文字数が可変である差し込みフィールドは扱いがやや難しそうです。名前欄でご家族の名前だけを横並び連名にするなどというハガキではよくあるレイアウトも難しそうです。
このあたりはやはり宛名印刷ソフトというのはよくできているなと思いました。コストをかけて導入するだけの価値はあるようです。


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