予約が取れるインターフェースを考える

WEB制作

当方では長年にわたり貸し会議室や貸しホールのWEB予約システムを担当させていただいております。個人でも導入できるコストと運用サポートでご愛顧いただいております。

今回、こちらの事案を元にアクセス解析とUIの観点からリニューアルを提案・実施いたしました。

これまでのトップ画面の予約カレンダーのインターフェースはこちらとなります。

この形式で20年近く運用させていただいており毎月確実に予約が取れている。すなわち成果を上げているサイトです。立ち上げ当初からとくに外観変更は入れていませんのでオールドファッションですが、下手にフォントや画像を組み込んで見た目綺麗だけど重いサイトにすることで利用が減るようなら元も子もありません。お客様からの要望がなければまずは「現状維持」が基本となります。

更新(機能追加)したい理由

ではなぜ今回機能を追加したか。

毎月、アクセス解析レポートを作成提出していて気がついたのが「スキマ時間」が有効に活用されていないということでした。

これまでのカレンダーは午後からの利用であろうと上から順に一覧で表示されるだけというシンプルな表示であり、お客様には印刷して管理しやすい(印刷用メディアクエリーも設定してあります)ということで便利にご利用いただいていたのですが、ご利用者側の視点からすると「午前中から埋まっているように見える」「この日は予約でいっぱいに見える」という可能性が高く機会を損失しているのではないかという疑問が湧きました。

空き時間をスペースで調整すれば視覚的に「空き」をアピールすることができます。これはぜひ試したい。しかしながらこれまで長年便利にお使いいただいている表示を勝手に変えるわけにもいかない。

ということでデフォルト表示は現状を維持しつつ、希望者に対しては空き時間をグレーで表示する「切り替え」機能を追加してみることでクライアントの現在の利便性を損なわず、かつご利用者にはより見やすいインターフェースを提供することが最良と判断しました。

実装したものがこちらです。

空き時間を視認できるようにした予約確認画面

まだまだ十分ご利用可能時間があることが視覚的にわかりやすくなったはずです。

また切り替えの手法に関してはGETパラメータでモードを持たせることで実現しましたので、こちらの外観をデフォルトにしたい方は切り替え後のページでブックマークしておいていただくと便利にご利用いただけるはずです。

結果と考察

実装2ヶ月ほど経ち、まださほど大きな変化はありませんが、以前は見えなかった単発のスキマ利用がポツポツと入り始めている様子は伺えています。うちとしてはこの作業でプラスの収益になるわけではありませんが、こうしたちょっとした気づきと工夫でクライアントに利益をもたらすことができる仕事をすることが運用管理とアクセス解析を担当する業者として信頼を高め、結果的に業務の継続につながっていると考えております。

とくにこの手のサービスは作りっぱなしで利用を待つだけになってしまうと、じつは毎月ほとんどアクセスもないサイトをコストをかけて運用し続けることになりかねません。

いいサービスを企画したはずなのにご利用に結びつかないというもったいないサイトを目にすることがあります。最近は大手のサイトでもJSフレームワークの不具合でウインドウが消えない、OKボタンが押せないなどの不具合から離脱を生んでいるケースが多いようです。

「UX」が重視されることによりインタラクティブ性やアニメーションに凝った操作画面がもてはやされていますが、本当に使いやすいインターフェースとはなにか。一度原点に立ち戻り本当に成果につながるUI/UXを考えることも必要なような気がします。

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